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貸本版 『悪魔くん』 1964年
貸本で世に出た初の悪魔君シリーズ。
貧困と不条理を作中で成敗してやる、と言う勢いで誕生した作品。
悪魔くんは「松下一郎」。 黒魔術や神話等に忠実かつマニアックな設定と劇画調のシビアな展開で人気の作品。
悪魔くんは志半ばに使途の裏切りにより銃撃で死亡し、シリーズは早期終了した。
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マガジン版 『悪魔くん』 1966年
週間少年漫画雑誌で新たに連載されたシリーズ。
内容は最初の貸本作品とはやや異なり、少年誌向けの設定となる。
悪魔くんは「山田真吾」となり、悪魔「メフィスト」が登場。
実写ドラマにも反映され山田版悪魔くんはメジャー路線シリーズとなる。
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ジャンプ版 『悪魔くん 千年王国』 1970年
貸本・松下版悪魔くんのリメイク作品。
前作で描き切れなかった続編が補填され遂に12使途が全員勢揃いする。
千年王国は成就せぬままシリーズは終了。
そのストーリー性等からファンに人気の高いシリーズ。
週刊少年ジャンプで連載。
『悪魔くん 千年王国』解説
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『復活!悪魔くん(鬼太郎 対 悪魔くん)』 1976年
月刊少年ジャンプで発表された続編作品。
地獄を統治した悪魔くんが世直しに地上へ現れ大混乱となるが 阻止に現れた鬼太郎に共鳴し正義の同志となるストーリー。
単行本収録時に改題。
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『悪魔くん 世紀末大戦』 1989年
貸本版や千年王国(主に貸本版)の続編となる松下版悪魔くん。
事件を解決し、残りの使途を探し旅立つ。
キャラクターデザインや構成も貸本の物を踏襲している。
書下ろし作品で2巻構成で刊行された。
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『ノストラダムス大予言』 1993,1994年
「山田版」悪魔くんの復活する書下ろし作品。
ノストラダムスの予言を巧く採り入れたタイムパラドクス的ストーリー展開。
水木プロダクション作品。
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『最新版 悪魔くん』 1988年
第三の悪魔くん「埋れ木真吾」が主人公の悪魔くん。
ボンボンで連載されたシリーズで若年層向きの内容となりTVアニメ化された。 近年の知名度の高いシリーズ。
水木プロダクション作品。
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