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〜松下を崇め奉る〜
[2009.02/17]更新

†伝道師
・・・
【密着ドキュメンタリーで主婦デリヘルが客にチェンジされた後のインタビューのモノマネが上手いと噂の】
スズキキヨミ


■#13   2009.2

 早くも春一番が吹いた本日、小1のお子様を持つ親の皆さんは、合格発表が気になって眠れない夜が続いている事でしょう。
ご存知のように、この小1の受験があるのは世界でも日本だけです。
今回は、幼い小学校1年生が、いかにして受験戦争という、過酷な競争をしなければならなくなったかをご説明します。

ことの起こりは、松下が父親に頼まれて転入した東京第一小学校で在籍したクラスが、2年3組だった事にあります。

メシアと同じ2年3組は、あっという間に全国民の憧れのクラスとなりました。

『やった〜!ボクは2年3組だ!』
『悔しい!私は2年1組だったわ!』
『ワシは2年3組だったぞい!』
『オラが村は1クラスしかなかっただ!こんな村嫌だ!オラ東京さ行くだ!』

と全国に2年3組ブームが巻き起こり、小学校新2年生のクラス発表時は歓声と落胆、さらには悲鳴や、すすり泣く声までが入り乱れ、 その現象は年々加速し、高校・大学の受験発表のスケールを軽く超えるまでに発展しました。

問題となったのはクラス発表の時ばかりではなく、我が子を2年3組に入れたいが為に、親が教師にワイロを贈る行為が横行。
年々ワイロの対象はスケールアップし、地元の有力者、地方議員、官僚、国会議員にまで至りました。
そして極めつけの事件が、かの有名なロッキード事件です。
我が子をメシアと同じ2年3組にしたいが為に、在日アメリカ人のロッキードさんが当時の首相にワイロを贈ったのです!
『一国の首相たるものが!』
と怒るのは簡単ですが、小1の子供を持つ親御さんは内心
『金さえあれば、ウチだって…』
そう思うのではないでしょうか?

このロッキード事件をきっかけにして、事件の再発防止、来る第2次ベビーブームでは国中がパニックになる可能性が高いという理由で 文部省は
『公立、私立を問わず全国の小学校2年3組の児童は、国家管理のもとに公正で厳正なる受験制度にて選定する』

上記の法案を国会に提示、万丈一致で即可決、翌年から2年3組選定試験が全国の小学校で開始されました。

その結果、2年3組と言えば、その小学校のトップクラスの頭脳が集まるエリートクラスとなったのです。

バブル期に入ると、2年3組お受験は更にヒートアップ。
園児の頃から受験勉強をさせる事が当たり前となりました。

この受験勉強の特徴は、塾や予備校派よりも、ダントツに家庭教師派が 多い事です。
やはり、ここはメシアになぞって家庭教師にしたいと考えられる親御さんが多いんでしょう。
家庭教師は名前で選ぶ方が多く、山田、佐藤姓が一番人気を争っています。

ざっと説明をした所で、いきなりですが今年の試験問題の答え合わせをしてみましょう。
来年、受験する児童を持つ親御さんは必見です。



平成21年度 2年3組選定試験問題


問1.人魂を食べるなら、どの食べ方が適当か選べ。

A.てんぷら
B.ソースをかける

答え.B


問2.ラクダのセットアップを着る場合、上着はどうすべきか選べ。

A.上着の裾をズボンに入れる
B.上着の裾をズボンの上に出す

答え.A


問3.床の間に飾る置物は何が適当か選べ。

A.打ち出の小槌
B.シーサー

答え.A


問4.教師に職員室に呼ばれた際の正式な返答を選べ。

A.喜んで〜!
B.なにかくださるんですか?

答え.B


問5.実の父親に、思いっきり名前を間違って呼ばれ、しかも父親がその事に全く気づいていない時の正しい対応を選べ。

A.何事もなかったかの様に会話を続ける
B.父親に隠し子がいると疑い、探偵を雇い徹底的に調査をさせる

答え.A



皆さんは全問正解できましたか?


TEXT / スズキ キヨミ


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