††オレタチきょうしん族††
伝道師:スズキキヨミ

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 今回はWBCですっかり影が薄くなった印象のサッカー界からのお話です。

最初におことわりさせていただきますが、私は野球もサッカーも全く興味ないので直接サッカーにまつわるネタではありません。

そんなもん、メシアに関係ありません。

今回は2002年にベッカムヘアなるものが流行した背景のお話です。

ベッカムヘア…。
松下メシア信者は、あれはベッカムヘアやソフモヒではなく、メシアヘアだ!と声を大にして主張していた例のヘアスタイルです。

もともとベッカムは元スパガのビクトリアを嫁にもらうまでは、平凡な髪型の百姓ヅラした青年だったように記憶しております。

ロンドンのオシャレピラミッドの頂点に立つ嫁のビクトリアは、ワールドカップを目前に控えて焦りました。

『アタシは一世を風靡したスパイスガールズのメンバーだったのよ!
そのダンナがこんなカッペ臭かったんじゃ、イメージが台無しになるワ!』

奮起したビクトリアは、オサレなロンドンっ子達からブサイク呼ばわりされている自分を棚に上げ、旦那改造計画に着手しました。
しかし、GUCCI、Dior、PRADA、ドルガバの力を借りても、旦那はイマイチ垢抜けません。

ビクトリアは悩みました。

子供の頃からサッカーばかりしていた奴に、いきなりハイブランドは無理なのか?
でも、ミエを張りたい!
何故ならアタシは元スパガのビクトリアだから!

ビヨンセがJAY−Zと?
ヴァネッサがジョニデと?
確かレニクラとも付き合ってたよね?
ビョークもゴールディと付き合ってたし。
プロデューサーと付き合ってんじゃねーよ!
これだから、ピンでやってる奴はイヤなんだよ!
コートニーはカートかよ…。
ヤリ●ンのクセに!
あいつの旦那、最高じゃん!
ってか、死んだじゃん!
ファンだったのに…。
カート最高!
ニルヴァーナ聴こ〜っと♪
ブリーチからアンプラグドまで、今日はニルヴァーナ漬けよ♪

あれ?何してたんだっけ?
あっ!旦那の事だった!
もう!アタシったらスパガ辞めて、めっきりヒマになっちゃったから、すっかりゴシップに詳しくなっちゃったわ!
旦那ね、旦那。
…う〜、面倒くせぇ。
でも、大丈夫!
アタシ、イケる!
スパガのフィギュアだって出た事あるんだから!
もう一度、名前を売ってみせるわ!
TLCや、ディスチャが何よ!
星条旗より、ユニオンジャックの方がカッケーっつーの!


ビクトリアは、国旗まで持ち出して、挫けそうな自分を奮い立たせました。

そして三日三晩考えた末に、旦那のヘアスタイルがダサい事に気づいたのです。

早速、旦那をロンドンでもトップクラスのオサレなサロンに連れて行き、ゲイのヘアデザイナーに相談。

世界一目立ちたいビクトリアは、旦那に世界一イケてる奴のヘアスタイルを真似させる事にしました。

世界一イケてる奴。
それは、もちろん松下一郎です。

ビクトリアも熱烈なメシア信者だったのです。
尊敬するメシアのヘアスタイルを、たかがサッカー選手が真似してもいいものか、ビクトリアは躊躇しましたが、 ワールドカップに向けて、ビクトリアも勝負する事を決意。

メシアよ、カッペにヘアスタイルを真似させる事をお許し下さい!
一生あなたに仕えます!


こうしてベッカムは生まれ変わりました。

『ベッカムの野郎、メシアの髪型を真似してるでねーか!
そんならオラだって!』
と、美容室に飛び込み、憧れのメシアヘアにする男子が続出。

ベッカム&ビクトリア夫妻がファッションリーダーになれたのは、メシアへの信仰があったからなのです。

信じる者は救われる!

ブームの影には松下一郎あり!


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