2009.6/21
■長壁の住む町ツアー! 播州姫路からの招き レポート  −5−
報告:香美 優



Iオール妖怪大進撃

 「稲生物の怪録」は水木大先生の「木槌の誘い」に詳しく、面白く描かれているので、歩を進めよう。
パネルで、福原(地元兵庫県は神戸市兵庫区に出現)の「ドクロの怪」の原画や京都に出た「尻目」の原画、と お馴染みの妖怪達が続々と…展示ケースの中を行進しています。
時代も近代へと、近付くにつれ、お馴染みの妖怪が…「首かじり」は迫力あり!
京極夏彦先生の妖怪小説のカバー写真の妖怪模型はデカイ!
人形浄瑠璃の「九尾の狐」の顔は、生きているようで、怖かったぁ(「未知やすえかぃ!」:会長)




Jザンギリ頭を叩いて…

 明治とか江戸末期とかになれば、かなり妖怪ももっと身近になってくる。双六になったり、図鑑みたいになったり、で 印刷技術の発展と重なっているヨーダ(「それはジェダイマスターです!」:スマイリー女史)。
日本人は、昔から収集癖があるらしく、妖怪集めが好きな様で、様々な形で残っている。ボッケェモン (「それは宮部先生の作品ですよ」:飯塚くん)、モトイ、ポケモンみたいに…あと怪異譚や妖怪目撃譚は、 現代のゴシップ記事みたいなモノだ、と思われる。
「ザンギリ頭を叩いてみれば、妖怪達がやってくる」とはよくいったモノだ(「文明開化の音がする、です」:津田さん)



K妖怪大爆発!

 忌まわしく、虚しい戦争を挟んで、妖怪達も静かになると思いきや、確実に復活を狙い、我々の生活の中に蠢き始める。
紙芝居や貸本、映画等々で。 展示品は、ジョジョ(「それは、奇妙な冒険」:鈴木さん)、徐々に見覚えのある品物が…
「恐怖の遊星魔人」、「怪奇猫娘」(流石に原本ではない)や「妖奇伝」なんかも展示されている。
おっ!会長が持っている水木先生の初画集!「少年マガジン」別冊が…
会長の所蔵本の方が綺麗だ!と呟きながら(「アンタはブレインズかっ!」:鈴木さん)…Qちゃんや、ペトペトちゃんなんかもある。
鬼太郎の玩具を見て、オバチャン達が「昔、冒険王で鬼太郎をみたわ」と話していた!



Lまたまた真面目に…

 “昭和”って、始まりから中頃までは、情勢も不安で人間同様、妖怪もナリを潜めていた。
しかし、それも一段落したら、また、復活してきたんですね。
しかも、水木先生を味方に付けて…その存在感を圧倒的に示し始めた。
“昭和”がなかったら、妖怪もいなくなっていただろう。



(このページの画像撮影:馬場会長)