2009.6/18
■長壁の住む町ツアー! 播州姫路からの招き レポート  −4−
報告:香美 優



F妖怪総進撃!

21世紀も始まったばかり、小笠原の怪獣ランドには世界の脅威であった…(「それは本家の映画でしょ!」:鈴木さん)
改めて…えーっと、なにしろ展示物は「ようかい、ヨウカイ、よおくわい、妖怪」とよくもまぁ、コンナにこの狭い豊葦原の国に 居たのかと思われる具合に出るわ、出るわで…
中には水木大先生の妖怪図鑑で見た妖怪の原典になったと思われる妖怪まで‥ 展示物の巻物や絵草紙をみていると、日本人って、 「妖しいと怪しい」が昔から好きな人種なんだ、と改めて感じた。
「稲生物の怪録」なんて写真でしか見たことないのが目の前にある…続きが見たい、触りたいと思い、振り向くと…



G出たな・妖怪っ!

場違いな処に蚊帳(かや)が吊ってあるではないか…はて、こんな処に蚊帳とは、これまた妖異な…子どもが入っていく…
おっ!妖しげな女が「どうぞ、中へ」と誘っている…ますます妖しい…と、フラフラと中へ入っていく…
クソッ、体の自由がきかん!、会長の静止を振り切り中へ、化け猫に操られた女中みたいに、其処に寝転ばされて、
ふと、我に返ると、天井から生臭い紐がたれている、「!」…目を凝らして天井を見ると…でっ、でたーぁ!
天井に広がる赤い鬼の様な大きな顔!
と、妖怪体験もできたのでありました。



H真面目に…

 以前も、水伝のイベントで兵庫県立美術館にて開催された妖怪画の見学イベントを開催したが、今回のは、 それよりも老若男女が楽しめる様に配慮された展示に好感を持てた。
妖怪画にしても、展示が妖怪画黎明期から現代まで書き手が違っても、形が違ってもきちんと語り継がれている事を証明している事を 解り易く示していた。
普通、妖怪と云うのは、オドロオドロしている物と思われがちだが、この会場に居ると、愉快になる。気分が休まる。
来場者も家族連れやアベック、おばちゃん連れ、茨城県からの参加者、ファンクラブのメンバーと多種多様である事が証明している のでもわかった。
この会場で、見た昔の妖怪画をみて、古来から妖怪は我々と共に時代を歩いて来て、昭和の時代に、遂にその存在を認められた、 と考える。そして、やっと、妖怪も市民権を得たと。
八百万の神々の時代に天照大御神が天の岩戸に御隠れになり闇がこの世を支配した時に現れ、悪の代名詞として騙られる様になって 何と長い間生きてきたことか…歌にある様に「お化けはしなない」を実感した。