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今こそ「週間実話」版鬼太郎じゃ!
田中ゲタ吉翼賛会(仮)
〜今回の名言〜  『狩首マラ男のマラにかかったらおしまいだ!』
2009/2/9 [UP]

『この物語はフィクションです』ぞよ。(推測)
 Vol.5 「 ベロベロで右寄り 」

 コンビニでよく見る、じーちゃんがいる。
ズボンの右足側を、おしっこでびちょびちょにしているのを見た事がある。
『じーちゃん、右寄りかぁ』
失禁した大人を見ても、こんなに冷静なのは、このじーちゃんが、そんな人だからだ。
そんな人と言うのは、じーちゃんは、いつもベロベロに泥酔している。
朝からコンビニで紙パックの『鬼ころし』を買い、夜は近くのスナックで飲み、帰りにコンビニでまた、紙パックの『鬼ころし』を買う。
いつも同じ服を着ていて、シャツの首回りが焦げ茶色になっていて、袖口は黒くパリパリになっている。時々、ゲロ酸っぱい臭いがする。
歯はほとんど無い。
昭和丸出しのアパートで一人暮らしをしている。
そのアパートの階段で寝ているのを見た事がある。


先日の深夜、コンビニにスナックのママと来ていた。
スナックのママは、クリスタルキングのアフロで声の高い方の人に顔が似てて、ベビースターラーメンみたいな髪をしている。
光沢のある黒の『スパッツ』に、ラメのヒョウ柄の靴下を履き、全面にヒョウの顔が描かれたニットをコーディネートしていた。
このママは店の客とデキており、時々家に鍵をかけ、旦那を閉め出す事がある。
そんな夜は、旦那は近くの別の居酒屋や、スナックをハシゴして、店内で暴れて頭や肩に、イカ納豆や、もずく等を付けていたりする。

で、深夜のコンビニで、そのベロベロで右寄りのじーちゃんと、クリキンでベビスタのママが一緒だった話だが、じーちゃんが相変わらず、 『鬼ころし』をレジに出すと、『もう、やめんか!あんた!お金無いやろ!』とママに怒鳴られていた。
更に別の日、今度は昼近くにコンビニの前で、ベロベロで右寄りのじーちゃんが、地面に小銭をばらまいていた。
地面にはいつくばり、必死に拾おうとするのだが、なにせベロベロで右寄りだ。
なかなか、小銭を掴めない。

『あんちゃん、助けてくれ〜、代わりに拾ってくれ〜、一割やるから〜』と懇願してくるので、1割貰う気はさらさらないが、気の毒に思った俺は、全部拾ってやった。
10円玉と、5円玉と1円玉しかなく、集めた総額は\83だった…。


…ベロベロで右寄りのじーちゃん…。



 Vol.6 「ランプ会」

 グータンヌーボーでの、女優達の恋愛話の意味がわからない、今日この頃だ。

意味がわからないと言えば、子供の頃から、ウチの親父達のサークル『ランプ会』のネーミングの由来もわからなかった。
近所のばーちゃんの葬式で関係者各位からのお悔やみの挨拶が紹介されたが、ここでも『ランプ会』が出てきた。
『ランプ会』の名前を聞いた途端に、喪主である親父とおかんが、吹き出した。
『ランプ会』は二人のツボにハマり、声を殺して笑っていた。

それから10年もたった頃に『ランプ会』ネーミングの由来を知った。
親父達の友達に、若い頃からツルッパゲの人がいる。
ピカピカ光って辺りを照らすから、『ランプ』というあだ名で呼ばれている。
その人を含めた友達の集まりが『ランプ会』だ。


今夜、親父にそのランプから電話がかかって来た。
最初に受けたのは、おかんだった。
『お父さ〜ん!ランプさんが刑務所にいるって!今、電話!出て!』
ヘヴィな内容をさらりと言ってのけた。
大好きな『相棒』を見ている最中だったので、「刑務所」は日常になっていたらしい。
おかんは、いつもTVが現実だ。
親父は『何で刑務所にいるんじゃ?』と言った後、
『はぁ?はぁ?』と疑問詞しか、受話器に言ってない。

ランプさんは 『今、ワシは刑務所にいる。 1Fが作業所になっていて、2Fが刑務所になっている。 何で入ったか解らない』 と言っていたらしい。
仕方ないので、ランプさんの家に電話して事情を聞くと、先日精神病院に入院したそうだ。社会復帰施設も完備されている病院で、そこを作業所と思ったのだろう。
謎が解けた、親父とおかんは、またウケていた。
刑務所じゃなくて安心したにせよ、ひどい奴らだ。
自室に戻る途中で居間から、おかんの 『あ〜、相棒の筋がわからんくなってしまった』 とぼやいている声が聞こえた。
おかんの後悔の大半はTVがらみだ。



水木ファン界のテロリスト

デっカ〜くする デっカーくする


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2009.02/09 更新
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