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今こそ「週間実話」版鬼太郎じゃ!
田中ゲタ吉翼賛会(仮)
〜今回の名言〜  『バカッ ヘノコだ ちょいと竹かしてみな』
2009/2/26 [UP]
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かっかっかかかかかか
   また血管描き忘れた





ひゃっほ〜い

目玉 :「わしも空をとんでみたいのう」
鬼太郎:「じゃあ木綿に乗ればいいじゃないですか」
目玉 :「アレはヘルニアにこたえるんじゃ…」
鬼太郎:「じゃあ、高い高いしますよ」
目玉 :「ひゃっほ〜い」

PHOTO&TEXT / さと 


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[電界フハッ]


『この物語はフィクションです』かよ。
 Vol.8 「 Cutting Edge 〜鋭利な竹 」

 いい天気が続いている。
晴れた日は、犬を連れて歩いている人をよく見かける。
俺もかつて犬を飼っていた。
大型犬だったので、俺はいまいちリードを持てず、おかんが持って犬の散歩をしていた。
家からかなり離れた所で、おかんが『 おしっこをしたい 』と言い出した。 『 我慢しろ 』と俺は言ったが、おかんは段々と、バスケのディフェンスみたいな姿勢になってきた。 こんな奴と家まで一緒に歩くのは辛い。
犬の小便のついでに、おかんも小便させる決意をした。
おかんは『 ありがとう! 』と言い、相手のいないディフェンスをしたまま、空き地の奥に進み、高く伸びたススキの陰に入った。
ポジション確保が迅速で的確だ。
かなり、野ションになれている印象を受けた。
仕方ないので、犬と遊びながら待つ事にした。
野ションをするような母親に愛情は無いが、犬には無償の愛を捧げられる。
しゃがんで犬を撫でようとした時―。

  『痛い!』

叫び声が聞こえた。
俺と犬は、おかんが消えたススキの群生の奥を見た。  犬に引っ張られながら近付くと、おかんが尻を出しながら『 痛たた… 』と顔をしかめている。
うんざりしながら状況を聞くと、パンツを脱いで尻を降ろしたら、何かに刺さったのだと言う。
傍に斜めに刈り取られた竹があった。切り口に血が付いている。
徹底的に醒めた俺は『 おしっこ済んだ? 』 と聞いた。
『 びっくりして全部出た 』と痛みに顔を歪めたまま答えてきた。
『 じゃあ、さっさとして! 』徹底的な上から目線で、冷酷に命令を下してやった。
家に着くまで、おかんは『 痛い、痛い 』と言い続けた。
近所の人達がその異様な光景に口々に『 どうしたん? 』と声を掛けてくる。 おかんはその度に、事の成り行きを説明する。
俺はシカトし続けた。
犬は全く事情が分からず、尻尾を振っている。
どんな時も可愛さを失わない、ナイスドッグだ。

結局、おかんは通院する事になった。
完治した途端におかんは、空き地の所有者を調べあげ、その地主が竹を切った目撃証言まで取った。
そして、その地主を逆恨みした。

そんなおかんは夜の一人歩きを極度に怖がる。
理由はレイプされるかもしれないからだ。



 Vol.9 「 忘年会 」

 世間は忘年会シーズンだ。
社会人を長くやっていると、誰でも忘年会での凄まじい思い出が1つや2つあるだろう。
俺の場合はこうだ。

忘年会での酒の宴が終盤になった頃、ほぼ全員がかなり酔っていた。そろそろ2次会に移動しようかとなり、1コ下の女子社員がトイレに行く為に立ち上がった。 2、3歩進んだところで足がもつれ、バランスを崩した。
女子社員はとっさに側にいた部長に手を伸ばした−。

−その時、時代は動いた!

自分の目を疑った。
回りにいた数名も目を見開いていた−。
部長の髪が丸い形で、頭から離れていた…。
離れた毛は、女子社員の手に握られている。
瞬時に、視覚からの情報処理能力が働かなかった。
部長の頭は、磯野波平モデルだった。
回りの小数の者達が、情報処理を終了した刹那、女子社員はヅラを部長の頭に戻し、トイレにダッシュした。
幸い、泥酔していた部長は気付いていなかった。
回りも何事も無かったかのように2次会へ向かう用意をしはじめた。
ヅラを掴んだ女子社員は、翌年早々に退職した−。


別の年の忘年会は、温泉で一泊だった。
宴会が終わって、大半が2次会のカラオケに行ったが、俺は久しぶりの温泉に、ゆっくり入っていた。
温泉から上がり、ファンタを買おうと自販機の前にいると、慌てた様子の若い女子社員に会った。
同室の主任がいないと言う。
主任は俺より、ちょっと年上の女性で、頭が良く、モデルの様なスタイルだが、気取った所が無く、サバサバした性格で、社員から人望がある。
その主任が見当たらないと言う。
『 カラオケに行ったんじゃなくて? 』と聞くと、女子社員は首を横に振り『行っているコに電話したけど、来てないって』と返ってきた。
後から一人で行くってのも考えにくいので、『 温泉は? 』と聞いたら、さっき見てきたが居なかったと言う。
後はトイレくらいか…。 部屋のトイレには居なかったと言うので、館内のトイレかな…。 と言った。 トイレなら俺は協力したくても出来ないから、報告を待つ事にして自室に戻った。
しばらくして、部屋の戸をせわしなくノックする音が聞こえた。
同室の社員は、みんな爆睡している。
戸を開けると、テンパった女子社員が俺の腕を掴み、ちょっと来て!と館内のトイレに連れて行かれた。
『 主任、見つかった? ここ? 』と聞くと、頷いた女子社員は、耳を疑うような事を口にした−。

その時、時代は動いた!

―主任は床に座り、便座に顔を乗せて爆睡していた。
それだけなら、普通のヨッパーだが、とんでもないオプションが付いていた。
主任は尻を出し、ウンコをトイレの床にしていると言う。
驚いた俺は、咄嗟に『繋がっているのか?』と聞いた。
女子社員は『繋がっている』と言う。
俺は絶句した。あの優しくて、頼りになってかっこいい、主任が…。
どうしたらいい?手伝って!と女子社員が詰め寄って来た。
手伝えと言われても、主任はケツ出してるし、ウンコが繋がってるし、女子トイレだし、俺に出来るのはトイレから出て来た主任を、部屋に運ぶ位だよ、と答える。
女子社員は、ケツ拭いてパンツ穿かせて来るから、ここで待っててよ!と先輩の俺にきつい口調で命令し、トイレに消えた。
『 あいつはSだな 』と思いながら、暫く待っていると、女子社員から『 来て! 』と中に引っ張られた。
確かにトイレ内はウンコの臭いが充満していた。
入口に1番近い個室に主任が便器を抱えて、へたり込み、爆睡していた。
傍にウンコがあった。 動揺したが、誰かが入って来たらマズいので、速やかに行動を開始した。
二人でウンコを踏まないように主任を抱えて部屋に戻した。
そして、この件は闇に葬り去った。
翌年、女子社員は退職、更にその翌年には主任が退職した。

そして、俺は忘年会が嫌いになった―。



2009.02/26 更新
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