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今こそ「週間実話」版鬼太郎じゃ!
田中ゲタ吉翼賛会(仮)
〜今回の名言〜  『 顔が少女でモモが太いというのはセクシイですね 』
R18指定
大きく

巨きく
   ハイライト忘れた





ほうら布が踊るよ〜



PHOTO / さと 

ゲタ吉な造形物を募集じゃ
鬼太郎・高校生篇

  田中ゲタ吉ニイサンの御尊影を購入所持出来るのをご存知だろうか。
  なんとも気の利いた世の中ではないか。
  こんな奇特な事をしてくれるマニアックな業者は…そう、サンガッツ本舗さん。
  着色済み完成品だなんてイカスじゃないの。
  ソフビフィギュアなんですな。ソフトでビニなフィギュアですよ、官能的。
  いずれ鞍馬天狗Ver.のアラカン先生もお願いしたいもんですな。


               ■鬼太郎・高校生篇

              サイズ:全高145mm
              パーツ:2パーツ
              秘密オマケつき
              形態:塗装済み完成品
              材質:PVC
              通販価格: 3,800円 (税込)
              製作:サンガッツ本舗

            [ゲタ吉ニイサンの購入ページ]
             [ゲタ吉な造形物係への応募]



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[電界フハッ]


『この物語はフィクションです』かよ。
 Vol.10 「 猿の惑星 」

 今日の志村動物園は、猿がよく出ていた。

猿は結構、凶暴な動物だ。
小学生の頃に身を持って体験している。

3丁目に『 はまちょう 』というあだ名の、ちっちゃいおっちゃんがいた。
はまちょうは、酒が大好きで、まだ飲み屋が開かない夕方4時頃から、ワンカップを持参して近所の魚屋で刺身を買って、それを肴にそのまま店内で呑む。
そこで夜を待ち、飲み屋で呑んで夜中に帰宅する。
自宅と隣家の間にある電柱に、喧嘩を売る事があり、それが一躍彼を町内の有名人にした。
ちっちゃいおっちゃんが、高い電柱に『 黙っとらんと、何か言え!』『 おんどりゃ〜、やるんか!』等と怒鳴る姿は、 この町内に生まれたなら一度は見ておきたい、レベルの高い天然のコントだった。
シラフの時は無口だが、呑み出すとスター扱いされていた。

はまちょうは元漁師で遠洋漁業に出ていた。 最後の航海の時、海外から一匹の猿を連れて来た。
猿の名前はマチコと言った。
綺麗な色で、くりくりの目と長い尻尾が可愛いかった。
近所の子とはまちょうの家を覗くと、マチコはソファーの上をトランポリンみたいに跳ねていて、俺達をトリコにした。
マチコは普段家の中に居たが、時々、玄関の横に設置されたオリに入れられていて、その時は俺達でも近くで見れた。  俺は近所の花子ちゃんとマチコに会えるのを楽しみにしていた。
マチコがいないかと、オリを覗いては喜んだり、がっかりしたりしていた。
花子ちゃんは、タワシみたいな髪型をしていた。

ある日、花子ちゃんとマガジンを買いに行く途中に何故か、かじったリンゴが落ちていた。
『マチコにあげよう!』と言う事になった。
マチコが食べているとこを見た事がない。
きっと可愛いハズだ!
確信していた。
オリの前に行くと、マチコがいた!
俺達を見つけるとマチコは柵を両手で握り、リンゴを見つけて興奮しだした。
リンゴは花子ちゃんが持っていた。
花子ちゃんは、マチコにそっとリンゴを差し出した…。

  ガチャッ…。
マチコがオリを開けて、跳んだ!
何が起きたか解らなかった。
…?……あれ? 鍵は?


 キーッ!ぎゃーっ!
マチコと花子ちゃんの悲鳴が入り乱れる。
マチコが花子ちゃんの頭に噛み付いていた!
ウニに噛み付いているようだった。

『 いってぇな!このサル!』

花子ちゃんは、リンゴを投げ捨てた!
目がマジだ…。
花子ちゃんは、プロレス好きの男兄弟の中で育っており、毎晩ファイターとしてのスキルを磨いていた。
好きな漫画は「吹けよ! カミカゼ」だ。
実際に兄はレスラーになった。
そんなハードコア小学生花子ちゃんの闘志に、マチコは火を点けた!
花子ちゃんは、素早く頭に噛み付いているマチコを引っぺがした。
そして―

マチコの頭に噛み付いた!
『 やられたら、やり返す 』
それが花子ちゃんの口癖だった。
マチコが可哀相で、止めに入った瞬間、

  『マズイ!』

と花子ちゃんは叫んで唾を吐いた。
『 サル、まっじ〜 』
攻撃しながらも、味わう余裕。マチコは既におとなしくなっていた。さすが花子ちゃんだ。

『 あんたら、何しとる!』
玄関の戸が開き、はまちょうの奥さんが、出て来た。
花子ちゃんは、すかさず、マチコを突き出し『 このサルが、私の頭を噛んだ!』と言い返した。
『 あ、そう。注射打っとるから大丈夫。』
と言って、おばさんはマチコを抱き、戸を閉めた。
注射? 何の?
言いくるめられたのは解るが、花子ちゃんより、マチコの方が心配だった。
あと、もう一つ気掛かりな事があった。


『 ねぇ、マチコ、どんな味したん?』
『 あぁ、あのクソザルね、苦かったよ!マズかった〜!』



 Vol.11 「 ビリーズ・ウンコ・キャンプ 」

 俺は運が悪い。
トイレが無い所に限ってウンコがしたくなる。
今のは別に運とウンコをかけたワケでは無い!
決して無い!!
断じて無い!!!

とにかくトイレを探さねばならない。
周りを見渡しても、クリスマスイルミネーションを装飾した家庭ばかりだ。
いつから、こんなもん流行り出したんだ。
『通行人の方にも楽しんでもらおうと思って』
月9ドラマだけは欠かさなそうな主婦が、そう言って悦に入っている姿が目に浮かぶ。
そんなもんより、オマルの一つでも庭先に置いてもらった方が、通行人の俺には、ありがたいぜ…。
今の俺のウンコの状態…。
黄金伝説で、よいこ濱口が素潜りで見つけた、ウツボのような…。  穴から、少し出たり入ったりを繰り返す、まさしく、あんな感じだろう…。

MK5 ― マジでクソする5秒前。 古すぎた…。
どうせ使い道は無いけど。 何せ5秒前だ。言っている余裕も無いだろう。
しかし、ウンコ…。漏らしてしまったらどうしよう…。どうなってしまうんだ? 一体、俺は…。

小学校の時のキャンプでの話だ。
昼ご飯前、先生からの注意事項を聞く為に全員が体育座りで集まった。
突然、先生の話に集中出来ない臭いに、全員が襲われた。
この臭いは…。
間違いない!ウンコだ!
先生も早口で話を切り上げていた。
臭がっていた!先生なのに!
バレバレだった!先生なのに!

先生が居なくなってから、生徒達が口々に『 ウンコ臭い!』と臭いの元を探し出した。
それは、簡単に見つかった。
なんと、学級委員長の女子児童の上着に、べったりとウンコが付いていたのだ。
しかも胸や肩に何箇所も…。
一体、どんな態勢でウンコしたら、そんな所に付くのか?
誰もがそう思った。
学級委員長は勉強もスポーツも成績優秀、リーダーシップも、かなりのもの。  お父さんは医者で、ニューヨーク生まれのバイリンガルだ。

そんな学級委員長にウンコが何箇所も、べったりと付いている…。
「あ!ウンコが付いてる!」 ―一人の遠慮の無い児童が、学級委員長を指さした。

「 王様は裸じゃないか!」裸の王様の一場面を思い出した。
周りの大人達は、空気の読めない子供にドンビキしただろう。
気遣いが、台なしだ。小6にして、裸の王様を別視点から見る事に成功した俺は、次の瞬間、信じられない光景を目にした!
学級委員長は「キャーッ!何コレー!」っと、素手でウンコを拭い出した。
「 ウンコじゃないよ!コレ、ウンコじゃないよ!」
魂の叫びだが、間違いなく、ウンコだ。
ニューヨーク生まれなのに、コエダメに落ちた田舎の子供のようになってしまった。
ギャラリーが押し寄せ、手に付いたウンコを学級委員長がどうしたか見えなくなった。
俺の次の興味は既に、昼ご飯に向いていた。

… 昼ご飯はカレーだった…。

カレーは子供達の大好物だ。給食でもカレーだったら、テンションが上がる。
だが、今回ばかりは誰一人、喜んでなかった。
静かな昼ご飯を終えた後、また先生からの話があった。
また、体育座りして聞いた。
先生が「解散!」と言った直後、一人の男子児童が盛大にリバースした!

ウンコの次はゲロかよ!

だから、子供の集まりは嫌なんだ! 子供の俺は静かにキレた。

その男子児童は、後にヤクザになって、公に言えない大活躍をするのだが、当時はごく普通の、 ハリスガムと超合金をコレクションする子供だ。
リバースされたゲロの中から、ジャガ芋がことごとく、丸ごと発見された。
先生の「噛まないからだ!」と叫ぶ声が、ゲロ酸っぱい空気の中に響いた。
男子児童は昼ご飯の時、学級委員長の隣でカレーを食べていた。
出来るだけ早く、その場を離れたかったのだろう…。
ウンコの臭いをアリーナで嗅ぎ、カレーを食べる…。
世界で、こんなベタな経験をする人がいるだろうか?
ヘビーな状況を、たった一人で切り抜けた男子児童は、険しい極道の世界も、生きていけるのだろう。

そんな事を考えながら、俺はトイレを探し続ける…。



水木ファン界のテロリスト
2009.03/05 更新