石田三成の前で、抹茶フラペを飲む。
エキストラパウダーにすると甘さが丁度いい。
ミッチーが
『お主の、その器の人影は…。』
と、不信な顔つきで聞いてきた。
さすが目ざとい。
『これは伊達政宗ですよ。
仙台タンブラーなんで。』
迂闊なタンブラーチョイスをした事を後悔しながら答えた。
ミッチーは驚いた様子で
『伊達?
何故に伊達などを?
奴は、豊臣に従順している様に見せておいて腹の内では全く逆じゃ!
その理由は、まず小田原城攻め遅参の件、次に蒲生殿への嫌がらせの一揆煽動…。』
『すいません、その話、長くなりますか?』
話を止めてみた。
ミッチーは少し、イラッとした様子だったが興味なさそうな私に言っても無駄だと分かったのだろう。
それ以上、伊達の事は言わなかった。
しかし、気がおさまらないのか
『お主が、さっきから飲んでいる物は、かなり甘い香がするようだが胆の毒になるのでは?』
と、話の鉾先を変えてきた。
スタバにも柿にも失礼だ。
『ニラ雑炊にした方がよかろう。』
ニラかよ!
どこの世界に、タンブラーにニラ雑炊を入れて持ち歩く奴がいるのか。
思わず笑ってしまった。
細かい割に天然なミッチーは憎めない。
−耳よりスタバメモ−
そう言えば、あんまりスタバのトイレに入った事がない。
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