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[2009.08/20]
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更新
携帯版
■#33 2009.8
飽きもせずに『 悪魔くん 』を読んだ後、外出する為に車庫に向かうと、おかんに呼びとめられ
『 帰りにキンチョール買って来て〜 』
と頼まれました。
やはり、おかん。
生活感と季節感があふれています。
当たり前だが、メシアとは全てが違い過ぎる。
メシアなら革命の為の指示を出します。
白い粉を撒きに行かせたり、海外の小学生を統一させたり、八仙にメッセージを伝えに行かせたりと、革命の為に、 やりがいのある仕事を与えてくれます。
『 キンチョール、2本ね〜!!!』
日々、メシアを愛読していると、日常のこんな事が、とてもつまらなく虚しい気持ちになります。
威勢良く『がってんしょうちのスケ!』とは、全く言えないシチュエーション。
ドラッグストアで
キンチョール2本を抱えている自分の姿が自動ドアに映っていました。
エプロン姿の、おばちゃんの後ろでレジに並ぶ姿。
黒のベースボールシャツと、パイソン柄の限定版アディダスにキンチョール2本…。
ものすごく、バカっぽい!
キンチョールなんかの指令より、千年王国の為の指令を授かりたい!
ドラッグストアを出て、車にエンジンをかけると大音量でランシドが車内に響きました。
シートにはキンチョール2本が転がっています。
はぁ…、なんか虚しい…。
TEXT & ILLUST / スズキ キヨミ
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