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今こそ「週間実話」版鬼太郎じゃ!
田中ゲタ吉翼賛会(仮)
〜今回の名言〜  『 ウルサイとは失礼千万 包丁がみえぬか 』
「火星人現る」
2009/7/25 [UP]










ゲタ吉翼賛会・バックナンバー

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[電界フハッ]


『 この作品は実在の人物・団体・マボロシちゃんと無関係です 』
Vol.23 「 港のヨーコ 」

 怪奇大学生の頃、レンタルビデオ店で1日だけバイトした事がある。
1日…。
たった、1日で辞めた。

俺の働く時間帯は夜間。
その時間帯は、大学生のバイトで占めていた。
初日、そのバイト達全員に俺の誤情報が流れていた。

『 田中君てバンドやってるんですってね!』

質問じゃなく、決め付けた言い切り方。

金髪=バンドマン。

そんな時代だった。

『 いいえ 』

死んだ目で、各人にいちいち答えた。

大学生のバイト達でリーダーシップをとっているのが、木下君だった。
レジでPCを操作し、みんなに指示を出していた。

バイトの人数の割りには、店は暇だった。
その日、バイトは俺と木下君を含めて4人。

一人は、変なパーマの女子。
もう一人は男子でこの女子を好きそうな感じだ。
変パーマも心得ており、アゴでこき使っている。
AVが返却されたら『 いや〜ん。えっちなやつ〜 』
と叫んでいた。
ビデオテープなので、いやらしくもなんともない。
えっちになるのは、デッキに入れて再生してからだ。
えっちだと騒ぐのは、気が早すぎる。


あまりにも暇で、だらけはじめた時−。


一人の女子が入ってきた。
この店のバイトで、今日は出番ではないが遊びに来たそうだ。
水木しげるのマンガの、マボロシちゃんに似ている。
顔も沢山のニキビで赤くなっており、余計マボロシちゃんだった。
変パーマに話があるらしい。
2人は、俺と木下君のすぐ後ろで話しはじめた。
客のいない店内。
話は嫌でも、俺達の耳に入ってくる。
今日、マボロシちゃんは告った男にフラれたそうだ。
それを聞いて、変パーマは泣き出した。
マボロシちゃんは
『 こら!ヨーコ!あたしが泣いてないのに、お前が泣くな〜!』
と言った。

そのわざとらしい言い方は、とんねるずの石橋が、よくやる女の口調を連想させた。

変パーマはヨーコという名前らしい。
しかし、友達からフラれた、と聞いただけでいきなり泣けるもんか?
信じられなかった。

木下君は俺に
『 嘘泣き 』
と言ってきた。

マボロシちゃんは、ヨーコを泣き止ませようとしている内に、自分まで泣いてしまった。
ヨーコの友情に感動したのと、フラれた可哀想な自分に泣けてきたのだろう。

2人でしこたま泣き出した。
明らかに俺達を意識して、ドラマの子役のように両手を目に当てて泣いている。

木下君と目が合った。
2人で吹き出した。

マボロシちゃんは
『 ヨーコ、あたしキレイになってやる!
あいつを見返してやる!』
とTBCみたいな事を言い出した。
俺と木下君は笑いで震え、立っているのもやっとで、もう限界ギリギリだった。

マボロシちゃんは、どんなに広い心で見てもキレイになれないだろう。
でも素直ないい子だと思う。

それだけに、ヨーコのウソ泣きを見抜けないのが哀れだった。


これが俺が、レンタルビデオ店をたった1日で辞めた理由だ。

水木ファン界のテロリスト



〜遅い父の日〜編 続き
「あんまりつかってるとふやけますよ?」





PHOTO / SATO



「……温泉卵に見える…おいしそう」


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